第6章 Everything about me is yours
「、綺麗だよ」
新婦側のベンチに座っていた女性が、目元をハンカチで拭いながら声をかけてくる。
「先生っ」
は目を潤ませながら、ニコッと笑い返した。
2人の衣装を作ってくれた女性も、当然、式には招待していたのだ。
彼女はたくさんの仕事がある中、あっという間に衣装を仕上げて届けてくれた。
小さい頃からの面倒を見てきた彼女にとって、は娘と言ってもよいほどの存在だった。
実際、若くして夫と子どもを亡くしている彼女にとって、は我が子も同然だった。
ちなみに、二人が同居を始める時には、この女性の元へ連れ立って訪れている。
その際に女性はリヴァイにも会っており、不器用ながらも深い優しさを持ったこの男性ならば、きっとを幸せにしてくれるだろうと直感し、以来、リヴァイの事も息子のように可愛がってきた。