第6章 Everything about me is yours
扉を開ける役を仰せつかったのはエレンとアルミンで、2人は緊張した面持ちで、ゆっくりと扉を開いた。
その扉の先には、黒いタキシードに身を包んだリヴァイと、真っ白なウェディングドレスに、淡いピンク色のブーケを胸に抱いたの姿があった。
会場からは歓声が上がり、参列者は一斉に立ち上がって拍手をした。
ゆっくりと、会場中央に設けられた壇上までの道を歩いていく2人。
その後ろにはミカサが続き、の頭にかけられたベールを持ってやっている。
真横を通っていく二人の姿に、リヴァイ班の面々はすでに号泣だ。
「うっ、うっ、へいちょぉ~」
「ちょっと、オルオ、泣きすぎよ」
「兵長、珍しく緊張しているな」
「あぁ、さんとても綺麗だ」
そんな班員の姿を視界の隅で捉えて、リヴァイは嬉しいやら恥ずかしいやらで、胸がむず痒くなるような感覚に襲われる。
だが、左腕にそっと添えられたの手の感触に、この上ない幸福を感じてもいた。