第6章 Everything about me is yours
「兵長、さんにブーケと花冠を作ってあげませんか?」
リヴァイの執務室を訪れた3人が、その瞳を宝石のようにキラキラと輝かせながら言った。
「はなかんむり?」
唐突に提案された言葉に、リヴァイは首を傾げる。
ブーケは何となく分かる。花嫁が式の時に手に持っている花束のことだ。
だが、はなかんむり、とは一体何だろう。
首を傾げたリヴァイに、慌ててアルミンが持参したスケッチブックを広げて見せた。
「花嫁の頭にかぶせる、花の輪っかの事です」
色を付けて描かれたその華やかな絵に、リヴァイの目は釘付けになる。
あの日からずっと、リヴァイは考えていた。自分もに何か贈ってやりたいと。
だが考えてはいたものの、中々良い案が浮かばすにいたのだ。
アルミンの見せた絵に、リヴァイは普段ではあまり出さないような大きな声を上げると、ガタンッと椅子を鳴らして腰を上げた。
「すげぇいいじゃねぇかっ」
突然立ち上がったリヴァイの様子に面食らいながらも、3人は大きく頷いた。