第6章 Everything about me is yours
先ほどの様子を見る限り、の方もあまり気にしていないようだったし、怒っているということもないだろう。
だが、やはり結婚したからにはケジメというものがある。 古臭い考え方かもしれないが、ライフイベントにはそれなりの行事が必要なのである。
歳を一つ重ねたら誕生祝いをするように、その生を閉じたら葬式をするように。
結婚をしたら、結婚式をするべきなのだ。「べき」と言ってしまうと堅苦しすぎるかもしれない。
本音を言えば、単純に、花嫁姿の綺麗なを見たかった。
「タイミング、ねぇ。…よっし!リヴァイ、君、結婚式をしなよ!準備は私たちが請け負うからさ。ちゃんを、喜ばせてやんな!」
バシバシと背中を叩いて、まるで嵐のように去っていったハンジの後ろ姿を見つめて、リヴァイはガシガシと頭を掻いた。