第3章 買い物
商店街に到着したのは昼前であったので、ゆったりと昼食を取った後、通りをブラブラと歩いた。
所々の店に入っては、「あれが可愛い、これも可愛い」とは楽しそうに歓声を上げている。
もちろんリヴァイも連れ立って店に入って行くが、どれもこれも甘ったるい装飾で、と一緒でなければ誰が一生入店などするものかと思わせた。
一般的な男達と同様に、リヴァイも女性の買い物に付き合うのは苦手だ。だが、相手がであるのなら話は全く違う。甘ったるい装飾の店だろうが、何に使うのかわからないようなチマチマとしたものが大量に並べられた店だろうが、が笑顔で喜んでいる。その表情を横で見ていられるだけで、リヴァイも十分に楽しかった。
(店の外で待っている男もいるみてぇだが、それじゃせっかくの喜んでる顔が見られねぇだろうが)
ニコニコと笑顔を浮かべて店の中を歩き回るの後を追いながら、リヴァイも普段より幾分緩んだ顔をして続いた。