第13章 変装はお好き?
アンジー「…そんなことのため…?どうしてそんな酷いことが言えるんですか…!?」
ヨーコ「え…酷いって?」
アンジー「あなたには…夢がないんですか?」
ヨーコ「夢…?」
アンジーは片方のイヤリングを外した
アンジー「これは…母の形見なんです…。母は世界的に活躍する女優でした。だから私も母のような女優になりたい、このチャンスを逃したくないんです」
ヨーコ「……………」
アンジー「お願いします」
ヨーコ「…でも…!!」
リュウジ「考えがある」
アンジー「え…?」
ヒロム「考えって?」
『あ。ありますね』
リュウジ「うん。向こうが化けるなら…こっちも化けるってのはどう…?」
ヨーコ「…?」
リュウジは黒木に作戦を伝えた
リュウジ「ヴァグラスは恐らく記者会見を襲撃します。我々はそれを逆手に取ってヨーコちゃんを囮に、メタロイドを誘きだします」
黒木《敵メガゾードへの備えは?》
リュウジ「ヒロムにエースで待機してもらいます。作戦の許可を」
黒木《…わかった。作戦を許可する》
黒木から許可をもらい、記者会見の会場を事細かに調べる
ヒロム「基地に戻るんでこっちは頼みます」
リュウジ「あぁ」
ヨーコ「ねぇヒロム」
ヒロム「ん?」
ヨーコ「夢って…何かある…?」
ヒロム「夢?」
リュウジ「…?」
ヒロム「そういうヨーコはどうなんだよ」
ヨーコ「え…?……ヴァグラスを倒すこと…」
ヒロム「それは夢じゃない」
リュウジ「ヒロム!ちょっと!」
ヨーコ「いい。リュウさん。そうなんだよね…。夢じゃないよね」
ヒロム「あぁ。ヴァグラスを倒すことは夢や願いじゃない」
ヨーコ「絶対にやらなきゃいけないこと。夢って言わない」
ヒロムは頷いた
リュウジ「でも…全部終わったら…ヴァグラス倒したら…何か夢を見つけられるといいね」
ヨーコ「うん」
みんなはそれぞれの場所に向かった