第11章 「戦う理由」
ゴリサキ「リュウジ~!!」
『ゴリサキ、冷凍庫から大量に保冷剤とタオルお願い』
ゴリサキ「わ、わかった!!」
ヒロム「陽動作戦?」
黒木は頷いた
ヒロム「エンターの本当の目的は強奪事件の方だったわけですか?」
黒木「あぁ。奪われたのはデルタニウム39、約500kgだ」
ヨーコ「何ですか?それ」
森下「レアメタルの1つで、メガゾードの心臓部に使われている」
ヒロム「メガゾード…?じゃあ…!!」
黒木「奴はバスターマシン設計図も手に入れている。新しいメガゾードを作ろうとしているのも間違いない」
仲村「ただ…レアメタルは亜空間に転送した様子はありません。恐らく…前にエネトロンを転送した時にのようにメガゾードが必要なんだと思います」
黒木「エンターは必ず動く。警戒を怠るな」
ヒロム・ヨーコ「了解!」
ニック「警戒体制か…まぁ…少しぐらいは抜けられるか…」
『…?』
――――――
『あ…起きましたか?』
リュウジ「ちゃん…」
『よかった、思ったより早く目覚めてくれて…』
リュウジ「ありがとう…」
リュウジは起き上がった
『大丈夫ですか?』
リュウジ「あぁ、もう平気…」
リュウジは立ち上がって廊下を歩いていた
ゴリサキが心配している
『あれ…ヒロムくん?ヨーコちゃん?』
ヒロム「姉さんは俺が戦うことにまだ納得できてないから…俺を連れて帰りたいんだよ」
ニック「えっ!」
リュウジ「なるほどね」
『そうなんだぁ…』
リュウジ「で…このまま無視し続けるわけ?」
ヒロム「言い争うよりいいですよ」
ニック「いや!そんなのダメだ!OK!俺が行ってくる!」
ヒロム「お前が!?」
ニック「リカさんにちゃんと話して納得してもらうんだ!」
ヒロム「無理だな。お前姉さんに嫌われてるの知ってるだろ」
ニック「!!」
『あ…』
かなりショックだったらしい…
ニック「それでも…13年一緒にいたんだ…!!壁のシミだって…長年見てれば愛着が沸くって言うからなぁ!…行ってくる!!」
ニックは走り出した
リュウジ「そんな例え聞いたことないけど…」
ヨーコ「いいの?お姉さんとこ行っちゃうよ?」
ヒロム「どうせ行けない。方向音痴だから」
ゴリサキ「あぁ…」
リュウジ・ヨーコ「あぁ…」
『なるほど…』