第49章 仕掛けられていた罠
みんなはモニターを見る
仲村「右が以前のヒロムくんの転送データ。左が今のヒロムくんの転送データです。重ねると…」
森下「かなり変化してますし…データ量も増大してますね…」
マサト「同一人物の転送データが…短期間でこんなに変わるわけがねぇ…」
ゴリサキ「ここまでしないとわからないなんて…」
ウサダ「普通のメディカルチェックじゃ引っかからないハズだよ!」
『まさかヒロムくんの中にバックアップのデータがあるとは知らず…メディカルチェックは私の仕事でもあるのに…』
ヨーコ「のせいじゃないって!」
リュウジ「この赤い文字の部分が13番目のカードか…」
『…………』
リュウジや陣は司令室でヒロムの中にあるカードを取り出す方法を考えていた
は1人…ロビーでパソコンを叩いていた
『どうすれば…ヒロムくんのカードを…』
いろいろなことをシュミレーションしてみるがそれなりのリスクがある
『はぁ…』
ヒロム「?」
『ヒロム…くん…?』
ヒロム「何してんの?」
『え…いや…』
は申し訳ない気持ちでいっぱいだった
自分が気づいていれば回避できたかもしれない状況
『あの…』
ヒロムはの頭を撫でる
ヒロム「は笑ってた方がいいぞ?そんな顔すんなよ」
ヒロムはそう言って歩き出す
はしばらくヒロムの背中を眺めていたが…
『(そっちは通常出入り口…まさか…!)』
は急いでヒロムのあとを追う
『ヒロムくん!!』
そこにはニックに乗るヒロムの姿が
『1人で行くの…?』
ヒロム「1人じゃない。ニックがいる」
『でも…!』
リュウジ「待て!!」
そこにリュウジたちも走ってきた
『リュウジさん…!ヨーコちゃん…!陣さん…!』
ヨーコ「ヒロム…やっぱり…!」
マサト「おい、お前死ぬ気か」
ヒロム「そこまでは決めてません。ただ俺がみんなの足を…引っ張りたくないだけです」
「「「『…………』」」」
ヒロム「何とかします」
ヒロムはそう言ってバイクを走らせた
リュウジ「ヒロム!!」
『ヒロムくん!!!』
みんなはヒロムを追いかけるが、ゲートが閉じ、先へ行けなくなってしまった
ヨーコ「ヒロム…」