第39章 実況!エースデスマッチ
ウィーン…
マサト「くーろリン。ちゃん、ホントのこと知っちゃったよ」
黒木「何…?」
ネココ「…!」
『……………』
黒木「そうか…」
リュウジ「ホントのことって何ですか?」
黒木「……何から話せばいいか…」
マサト「とりあえず…ちゃんの両親のことだろ」
黒木は頷き、重そうな口を開いた
黒木「今まで黙っていてすまない。お前の両親、由梨花と昌樹は…殺されたのではなく、メサイアに取り込まれたんだ」
「「「!!」」」
リュウジ「でもあの日…ちゃんの両親は…!」
黒木「あぁ。来ていなかった。彼らは自宅で取り込まれたんだ」
ヒロム「自宅!?」
黒木「事故の前日…の両親はセンターの研究記録が入ったメモリーカードを持ち帰った。そのメモリーカードにメサイアのウイルスが入り込んでいた。そして自宅のパソコンにメモリーカードを差し込んだ翌日、メサイアのウイルスデータが暴走した」
『両親はそのままパソコンの中に引きずり込まれた…だよね、ネココ』
ネココ「あぁ…」
『で…そのまま家を飛び出した私は…車に引かれて…意識不明の重体…』
ヨーコ「え…!?」
『私がここにいるのは…カケラのせいなんですよね…』
黒木「…あぁ。お前の病院に行くとき…カケラを持ったまま向かった。そしてお前の病室に入ったときにカケラがバックから飛び出し、お前の中に入っていったんだ…」
『そして私は目を覚まし…退院と同時に…私の記憶を塗り替えた…』
黒木「あぁ…」