第3章 「13年前の約束」
「準備できました」
「よし、初めてくれ」
「はい」
黒木「だが13年前のクリスマス…本当に突然…メインプログラムが正体不明のウィルスに感染。自我を持った…それも最悪な…」
『…っ…』
にあの光景がフラッシュバックする
ネココ「…」
は人より敏感に空気を感じとることができた
は両親がいないことや、何が起こっているかわからない状況でパニックになっていた
《え!?センターごと転送って…どういうことですか!》
「時間がないんだ…。このままではネット回線を通じて世界中にこの現象が広がってしまう!その前に…建物ごと亜空間に転送する…!幸い、エネトロンは十分あるからな」
《だったらその前に脱出を…!!》
「聞くんだ!転送は一時凌ぎだ…いつかは戻ってきてしまうだろう…。そのときのための抵抗手段を残す。それで…奴を完全にシャットダウンしてくれ。黒木くん…!頼んだぞ…!」
《センター長!!センター長!!!》
黒木「ヒロムの父親は…そのセンター長だ…。研究員だった母親も一緒だった」
ゴリサキ「ヨーコのお母さんもだ」
黒木「そして転送されたシステムこそが…メサイアだ」
ガタンッ!!!
「「「!!」」」
『ハァ…ハァ…ハァ…!!』
リュウジ「ちゃん…!?」
あの光景が甦る
暗い室内
大人たちの焦りや緊張
そしてメサイア…
幼いにはメサイアは恐怖でしかなかった
『ハァ…!…や…だ…!怖…い…!』
リュウジ「大丈夫…!大丈夫だから…」
リュウジはを抱き締め背中を擦った