第17章 亜空間から来た男
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森下《有原地区、Y-628ポイントでエネトロン異常消費反応》
仲村《敵メガゾード転送反応有り、タイプα(アルファ)、転送完了時間計算中》
森下《監視カメラがメタロイドを捕らえました》
ヒロム「リュウジさん…ヨーコ……」
リュウジ「あぁ…。ヴァグラスは俺たちで何とかする」
ヨーコ「聞いてきて。全部…」
ヒロム「あぁ…」
リュウジ「行きますか」
2手に分かれた
『ヒロムくん!!』
ヒロム「ん?」
『私に…何かできることない…?』
ヒロム「え…」
『私…みんなの力になりたい…』
ヒロム「…」
『……………』
ギュッ…
『え…』
ヒロム「真実を聞くのは少し怖い。だから…手…握ってていいか?」
『それだけでいいの…?』
ヒロム「かなり心強い」
『わかった…!』
ヒロムとは走り出した
ヒロムとはJを追いかけてきたはずだが…
ヒロム「どこだ…」
『見失っちゃったね…』
ヒロム「……!!」
『えっ!?』
ヒロムに引き寄せられた
どこからか木の枝が飛んできた
そして木の陰から出てきたのは陣マサトだった
マサト「かっこいいねぇ~!…反射神経はいいみたいだな。ま、この程度はできて当然か」
ヒロム「陣マサト…」
ヒロムの手の力が強くなった気がした
そしてまたいきなり木の棒をヒロムたちに投げつける
ヒロム「!!」
ヒロムは木の棒を掴み、投げ捨てた
ヒロム「俺たちがつけてくるの待ってたみたいだな」
マサト「おっ、わかっちった?」
ヒロム「お前に聞きたいことがある」
マサト「どうぞ。何でもどうぞ」
ヒロム「…お前がもし…本当に亜空間から戻ってきたとして…」
マサト「きたとして?黒リンにははっきりそう言ったはずだぜ?」
ヒロム「じゃあ知ってるはずだよな…。13年前、亜空間に転送された人たちは…みんな…みんな生きてるのか…?」
マサト「……13年前のクリスマス…あれは酷かった。暴走したシステムを何とかするためとはいえ…センターごと亜空間へ転送だもんなぁ。脱出できたのはお前たち子供4人とバディロイドだけ。決めたのは…お前の親父さんだ。ホント…大迷惑」
『!』