• テキストサイズ

たとえば、キミを愛する倖せ【短・中編集】

第7章 たとえば、君を語る倖せ【クロスオーバー】


「黄瀬くんは、お仕事のご予定ですか?」

 やや張り詰めた空気を変えようとしてくれたのか。
 安室がそう話題を切り出した。

「仕事じゃないんスけど、スゲー大事な用事で! 今日は彼女とデートなんスよ!」

 普段からバスケと仕事で、放課後に少し会えたらいい方だったから、今日のデートは楽しみにしていたのだ。

「彼女ですか。同じ業界の方ですか?」

「いや、モデルとかじゃないっス。まぁ、モデルやってる子よりもずっとカワイイっスけど。きっと、俺の彼女よりカワイイ子はいないと思うっス」

 ふふん、と自慢げに言った黄瀬だったが。

 この言葉に、三人がピクリと眉を動かす。

 こうして、戦いの火蓋が切って落とされた。

* * *

/ 196ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp