• テキストサイズ

言えない”スキ”の伝え方【HQ】

第2章 春、入学、早々に大問題。




「それにさ、アンナも俺のこと好きだろ?」

え…

え?

うそ。
なんで?

隠してきた思いをさらりと言い当てられ、隠しきれない動揺。
かっ、と火照る頬。

「違…」
「違わないよね。だってアンナ、嘘つくと目尻がひくひくするんだ。」

リエーフの長い指がとん、と目尻に触れる。

「ずっと…きょうだいだから、好きとは違うって思い聞かせてきた。
でもだめなんだ。
アンナが他のやつから告白されるの見たら黙っていられなかった。」

目尻に触れた指が私の髪をひとふさ掴み、つ、と指を滑らせる。
そして、毛先にそっと唇を落とした。

「俺のものになってよ。」

髪の毛に口付けたまま、リエーフは私の瞳を視線で捉える。

「ね、アンナ。」

するり、とリエーフの指が頬に触れる。
どんどん近づいてくるリエーフ。



















私は止めるようにぐいと肩を押した。

/ 28ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp