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言えない”スキ”の伝え方【HQ】

第2章 春、入学、早々に大問題。




疲れた…

授業の合間合間に呼び出され、聞かれるリエーフのこと。
結局最後の方はトイレに逃げ込んだり寝たふりしたりでやり過ごした。

それを見ていた黒尾はぶひゃひゃって笑ってるし…


そんなこんなで放課後。
やっと帰れると思った時、鳴るスマホ。

見ればそれはリエーフからで、一緒に帰ろう、というメッセージだった。

人の気も知らないで…

はあ、とため息を吐いた時、とん、と背中を叩かれる。
後ろを振り返れば黒尾。

「何だ黒尾か。」
「何だじゃねえよ。猫背、やべーって。」
「うるさいな、放っておいて。」

早足で歩き始めれば、後ろをついてくる黒尾。

「何よ、用事ないんだったらついてこないで。」
「いや、ある。」
「あるんだったらさっさと言ってよ。」

立ち止まり、黒尾の方を向けばなぜか黒尾は困り顔。

「…今から変なこと言うぞ。」
「何よ。」

たっぷり間を空け、黒尾はぽそり、と言葉をつぶやいた。







「俺さ、お前のこと、好きなんだわ。」

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