【ツキプロ】 ALIVE SOARA中心夢小説まとめ
第3章 どんな時でもそばにいて(大原空)
『そら、あの...お腹痛い』
「薬これだよね?飲める?」
『のむ...』
プチ、と、2粒とりだしてポイと口に入れる。水は隣において置いたなぁと思って起き上がろうとした私を空がベッドに優しく押さえつけた。私が取ろうとしたペットボトルで水を口に含んだかと思ったら、口移しで飲まされる。
『えっ...んん...!』
「...っ、はー」
空は口を離して、私の口から溢れた水を拭った。
何やってんの!?
『バカなの...?』
「これで、気が紛れるかなって?」
『それ何回目...』
仕方ないなぁと思いながらふふふ、と笑いがこぼれた。こんな日だけどイイコトもあるんだな〜って。
だきしめられるととてもあったかい。
少しずつ眠くなり始めて鈍くなる思考で、いつのまにか空の腕を引いた。
「ん、どしたの?いたい...?」
『んーん、ちがくてね。いっしょに...』
寝よ?
平時なら多分、こんな、お誘いみたいな文句絶対言えないけど。今なら、今日だけならいいよね。心で言い訳をして。
「!...うん、もちろん」
空がするっとベッドにはいりこんでくる。
部屋の中とはいえ少し冷たい空の体。でもなぜか抱きしめられるとあったかい。
『おやすみ、そら』
「うん、おやすみ、まひる」
ふっと笑う気配を感じて、私は思考を完全に手放した。