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【ツキプロ】 ALIVE SOARA中心夢小説まとめ

第6章 好きの大きさ(神楽坂宗司)


「でねぇ〜!?うちの彼氏ったら私の方から言わないと何もしてくれないのよ!手を繋ぐのもハグするのも!」
「なにそれ〜ありえないんだけど!」
友達二人と相談&愚痴大会を始めて、はや2時間。
最初の方は惚気混じりで楽しかったそれも、今や完全に悪口陰口オンリーになってしまった。
別に悪い事じゃない、というかむしろきいてて面白いとこもあるし。いいんだけれど。
「ねっ、まひるはどーなの!?」
『えっ?』
「彼氏の方から手を出してくれる?それとも私と同じ感じ!?」
『う、うーん...』
当たり前だが彼が芸能人(しかもアイドル)なのは親しい友人にも言っていないことだ。手を出してくれるくれない以前にそもそもそこまで会えていないんだよな、と思ったら胸がチクリと痛くなった。
気にしないふりをしつつ、私は曖昧に返事をした。


手を出す出される、の範囲がそもそも良くわからない。
私から行くことなんてほぼない(と思ってる)から、その分では確実に彼からなんだろうけど。
手を繋ぐののも、キスをするのも、それ以上のことも、すべて好きの延長線上にあるわけで。
お互いが求めあってないと結局何も起こらなくない?と不思議に思ってしまった。
彼の方から来るべきだ!とか決めつけてる時点で、彼氏という形にこだわりすぎてる気がして。

もちろん友人にそんなことは言えないのでまた曖昧に誤魔化した。
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