【ツキプロ】 ALIVE SOARA中心夢小説まとめ
第5章 才色兼備(衛藤昂輝)
私の彼氏は世界一美しい。
と、思う。
カッコイイ、可愛いともまた違う。どちらも兼ね備えている、やっぱり彼に似合うのは美しいという言葉だなって思う。
まあそれにしたって、美しいって思う感性はやっぱり人それぞれだから、違うっていう人はたくさんいると思うけど。
少なくとも私の世界では一番に美しい。
「なあまひる、俺の顔になにかついているか?」
『え、ううん。そんなことないよ、綺麗』
「っ...そういうことじゃなくて」
『む?じゃあどういうことです?』
「じっと見られてたから、何かついてるのかと思って」
輪郭、鼻筋、目元、口元、何をとっても天下一品な彼を眺めているとつい、時間を忘れてしまう。
その度に困惑したふうに声をかけられるんだけど、困って下がった眉まで綺麗なんて。
世間が孤高の王子だなんて彼を評していた時からずっと綺麗だったのに、Growthの一員としてみんなの和の中で幸せそうにしている昂輝くんは角が取れて余計に綺麗になっていくから怖い。
「あの...まひる」
『ん、なに?』
「お前が俺の顔を大好きなのはありがたいことなんだが...その」
『んん?』
「あまり顔ばかり眺められると...自分の顔に嫉妬しそうになるからやめてくれるか...」
ふっ、と赤くなる昂輝くん。
言われたことが理解できない私はポカン。たっぷり5秒たってええええっと叫んだ。
『なんで自分に嫉妬するの?!』
「それは、その」
『まあ確かに綺麗だけどね。昂輝くん最高』
「う...」
『だけど』
そうやって私のことで悩んでくれる昂輝くんでなきゃ、同じ顔でも好きにならないよー
思ったことを素直に口にしたら、昂輝くんは余計真っ赤になってしまった。こういうところは可愛いなぁなんてのんびり思っていたら、突然抱き寄せられる。
「あのな、まひる」
『ひゃ、な、なに?』
「俺からしたら、まひるが一番綺麗で一番大切だから...な」
してやられた...!私が今度は真っ赤になって崩れ落ちた。
美しいだけじゃない彼が私はやっぱり世界で一番好き!