【ツキプロ】 ALIVE SOARA中心夢小説まとめ
第6章 好きの大きさ(神楽坂宗司)
そのままさらに数時間愚痴をぶちまけて友人達は帰っていった。
私もそろそろ帰らなきゃ。
ゆっくり立ち上がった時、不意に腰に手が回された。
『へっ!?』
「まひる」
『えっ、宗司...!』
「仕事終わったから迎え来た。帰ろう」
『う、うん』
驚きで頭が回っていないけどとりあえず帰路に着く。
どうやら私がここで女子会するんだーとさらりと話したことを覚えていてくれて、律儀に迎えに来たらしい。
『宗司...あのね』
「なんだ」
『宗司はあの、私の方からその...』
「?」
『私が例えばキスしてほしい、とか言ったら嬉しい?』
なんというか馬鹿みたいな聞き方になってしまって、やめやめ今のなしー!と訂正しようとしたのもつかの間。くちびるに、ふわっと熱がかかる。
『ん...っ!』
「は、ん」
柔らかいキス。宗司に会うのも結構久しぶりだし嬉しいけど、まだ外だよ!?という心すら、息継ぎの合間に優しく名前を呼ばれれば崩壊する。何度も角度を変えてちゅ、ちゅ、と吸いつかれたら少しずつ力が抜けていってしまう。
「っ、」
『んんっ、はぁ』
頭がぼうっとしてきた頃にようやく解放された。
宗司は私のか宗司のか分からなくなってしまった唾液を、私の口の端からじゅ、と吸い上げた。
「言っとくけどな」
『なぁ、に?』
「んなことお前に言われたら平常でなんていられねー」
滅多に言わないお前からのお誘いだから、な
ギラギラした瞳でそんな台詞に言わないでほしい。
格好良すぎて、息が苦しくなる。
滅多に言わない自覚はなかったから少しは反省するけど、やっぱり自分から行くと反動がすごそうだから、様子見しようと誓ったとある夕方の帰り道。