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IN DREAM2

第14章 土族


「俺も、勿論賛成だぜ!」
「俺はどこにでも付いて行くつもりだ。
特に霊光石関係の事はお前達インドリームで決めてくれ」
その場にいた全員がライセイの意見に賛同した
「みんな、ありがとう!」
ライセイはもう一度頭を下げ、右手に包帯を巻き、龍族の魔力を抑え、人の姿に変えていく
「遺跡の場所は特定出来てるのか?」
ヒルトは地図を取り出し、机に広げてライセイに視線をむける
「ここから東に70キロ離れたあるペイント遺跡に行くつもりなんだ。
飛行船の甲板から、俺の龍の目を使えば見えるから道案内は出来る」
「龍の目って何?」
「龍族特有の目ですよ、アランさん。
彼等は数百Km先まで見る事が出来るほど
とても視力が良いため、人間が使う望遠鏡なんて必要としません。
ライセイ君が行こうとしてる場所も、道も特定しているなら
飛行船を動かすのはとても楽になりますし、私としては助かります」
「だったらさっさと荷物まとめて
ローランさんとアンリさんに礼言ってここを出ようぜ!」
意気込むライセイに、クライヴは遮るように片手を少し上げる
「別件で、お前達に話しておく事がある」
クライヴはアルヴィートとの契約の事を全員に話し、
次第にユリエフの表情がこわばる
「そんな危険な契約を、アルヴィートさんが何故・・
それにクライヴ君の記憶を天族が保管しているなんて
初めて聞きました」
「お前達が過去と向き合っているのと同じで、俺自身も過去と向き合う必要がある。
その為には天界に保管された俺の記憶を取り戻す。
たとえアルヴィートの思惑がわからなくてもな。」
「クライヴ君・・・天族である私が言うのはおかしいかもしれませんが、嫌な予感がします。
誓約を結ぶ前に私に相談していただければーーー」
「それが出来るならアルヴィートはしていただろう」
ユリエフが話し終える前にクライヴは被せるように言い返す
ユリエフの主張は間違っていない
だが、そんな事が出来るならアルヴィートは単独で誓約を持ちかけない
全幅の信頼が出来るほど、アルヴィートの事を理解しているわけではないが、敵ではないのだとクライヴの直感が働いていた
「いずれ天族が俺を貶めるために動くだろう。
その時はわざとでも罠にはまるつもりだ。
そうでもしないと、俺は天界に行けないからな。」
「貶めるなんてっ・・」

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