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IN DREAM2

第14章 土族


ローランは立ち上がり、アンリの前で膝をついて自ら
低い姿勢になって話す
「僕が君に普通の女の子になって欲しいと言ったのは
他人と協力し、人の良さに触れて生きて欲しいということだ。
1人で生きて行く術は、もう沢山知ってるはずだからね」
「先生・・」
「色んな人に触れ、知識や技術、成功や挫折を経て沢山経験する事で、君はより一層強くなれる。
僕はそう信じているさ。
そうだよね、クライヴ君?」
アンリの肩に右手を置き、立ち上がったローランはまっすぐクライヴを見る
「良ければ君が経験した話を
アンリに聞かせてあげてくれないか?
君はとても長生きしてるのだろ?」
「・・俺が本当は何者なのか
知っててそれを言ってるのか?」
「勿論。
クライヴ・ベネディクトという名は色んな意味で有名だよ。
過去はどうあれ、今の君はインドリームと共に旅をして
僕やアンリを救ってくれたし
今回はイリヤちゃんを助けてここに帰ってきた。
とても素晴らしい人になったじゃないか」
「・・・」
クライヴは少し黙り込む
少し沈黙が流れた中、アンリは採取した薬草の籠を持ち上げ
クライヴに視線を向ける
「今から薬を作るから
手伝ってもらえる?」
「あぁ、いいだろう」

嫌がるそぶりは見せず、クライヴはアンリに連れられて医務室の裏側にある部屋へ向かって行く
「よろしく頼むよ」
ローランは優しく微笑み、2人を見送った。
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