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IN DREAM2

第14章 土族


「アランさんの言う通りです。
今後は闇の神の勢力がどれほど妨害してくるか
慎重に考えて動く必要があります」
ユリエフ、アランとの会話にイリヤは頷き
ヒルトは少し間を空けてから話出す
「残る霊光石は3つだな。
この件が落ち着けば飛行船に戻って
クライヴ含めて話し合おう。
もし可能なら天族のアルヴィートさんの意見も聞きたい。」

軍司令官の肩に乗せられながら話していると
すぐに他の上層部が待っている司令室に辿り着き
全員が丁重にもてなされた。

上層部から謝礼金や高価な宝石を差し出され、今回土族を救出してくれた為、受け取ってほしいと言われるが
ヒルトは丁重に断る
「当たり前の事をしたまでです。」
だが、上層部の巨人達は引き下がらず何とかしてでも受け取らせようと必死で話が前に進まなかったため
イリヤは小声でヒルトに話す
「土族はこういうところは頑固だから
受け取らないと話が進まないよ」
イリヤからの提案にヒルトは渋々聞き入れ、土族から提供された総額の30%は受け取り、残りは復興支援のためすぐに土族へ寄付すると答える
謝礼金を渡し、受け取ったことが大事であるため
巨人達は納得し、次にカイの処置について一人の巨人が話し始めた
「彼は傀儡技術を適用させるため、我々が直接管理する。
本来は肉体から次の器を作り出すため、そこまで時間はかからないが
彼は魂だけとなっている・・・
一から肉体を作るとなれば神域にある聖土から練り直さなければならない。
守り神様の許可もいる。
インドリーム諸君とはここでお別れとなる。」
軍司令官の手の平に乗せられていたカイは
技術班に引き渡され、別の場所に連れて行かれる時
カイは足を止めてイリヤの方を見る
「・・来てくれて、ありがとう。
再会できてよかった。」

カイの言葉にイリヤは唇を噛み締めながら
溢れる涙を両手で拭き取る
「イリヤもだよ!
早く元気になってね!」
イリヤに手を振り、ヒルト含めたインドリームには
頭を下げ、別の部屋へ歩いていく。

カイの姿が消えると、別の扉から用紙と数本のペンをドワーフが持ってきてヒルト達の前のテーブルに並べる
戦闘後報告書と題名に書かれたその用紙は全て
フェアリスとの戦いの記録とどの空間にどれほど滞在し、どんな力を使ったのか記載するためのもの。
「我々が見ていない時に戦った事、見聞きしたこと、全て書いてもらう。」
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