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IN DREAM2

第14章 土族


クライヴは闇に包まれ姿を消したのと同時に
土族の群衆がイリヤとヒルトに押し寄せて来る
「ありがとう!
我々はイリヤ・マルクのことを誤解していたようだ」
「インドリーム万歳!」
皆が称賛する中、重い地響きを鳴らしながら巨人の軍司令官が歩いてくる
他の土族は道を開け、軍司令官は持っていた剣を地面に置き
膝を曲げて腰を落とす
「私からも礼を言う。
インドリーム諸君、我々を救い、真犯人を突き止めてくれて感謝する。
まさか・・前族長が元凶だったとはな」
頭を下げながら話していると、岩石の壁で守られているカイに目がいく
「あれは?」
「あ、あれはーーー」

イリヤは力を解き、弟のカイについて説明していく
敵の策略により魂と肉体が分離し、肉体には霊光石が宿り、
魂は魔族化したことや、仲間のおかげで意志を取り戻したが
闇堕ちとなった時の肉体は崩壊し、今はイリヤの力で延命出来ていること。
全て説明したうえで、軍司令官は一つ提案する
「魂が無事であれば、傀儡技術を適用させ、新たな肉体を持てばいいだろう」
「!」
「研究室は今でも使われているし、職員には私から説明する。
その前にイリヤ・マルク及びインドリームにはいくつか報告書を書いてもらう必要がある。
今回の事件の記録と損害状況を把握するためだ」
軍司令官は立ち上がり、手を差し伸ばす
「私に乗りなさい。
カイを含め連れて行ってあげよう」

イリヤ、ヒルト、ライセイ、ジェイクは軍司令官の手から肩に乗り
カイは潰れないように優しく手で包んで移動されていく

連れて行かれる最中でユリエフ、アランも合流し
半端強制的に連行される
ユリエフはまだ怪我人が残っているため、離れるわけにはいかないと言うも、土族への汚染は浄化されたため根本的な問題は解決したと反論されたのだ。
戦場にいなかったユリエフ、アランはイリヤの雰囲気や魔力が変わったことで
霊光石を手に入れれたのだと感じつつ、何があったのか詳細を聞く
「またアルトリア達の仕業だったのですね」
「そうだね。
けど今回はフェアリス一個人の恨みが大きかったと思う。」
「そうは言ってもよ?
イリヤを覚醒させないよう用意周到だったし、
少なからず闇の神の指示もあるんじゃない?
奴らにとってみればインドリームが一人でも減ればラッキーだしね?」
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