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IN DREAM2

第14章 土族


ライセイから放たれた槍は3つに別れ、正面、背後、頭部から襲いかかり、フェアリスが防御する間もなく体に突き刺さる
「っ?!」
痛みはない。
だが、全身の感覚が感じず、この雷は攻撃のためではなく相手を封じる力だと気づく
「まさか、狙いは?!」
フェアリスは下から嫌な気配を感じる
インドリームの力を全力で込めたイリヤが空中に岩石の造り
足場にして飛び交い、距離を詰めてくる
「我が身に宿りし大地の夢よ。
世界を脅かす悪しき宿敵に裁きを!
地動刃根封印<グラウス・モォース・ヴレイシオン>!」
イリヤの右拳はフェアリスの背に直撃し、瞬時に水晶と岩石の二重構造の四角形の壁が造られ、鍵穴が浮かび上がる
どこからか現れたダイヤモンドの鍵はイリヤの指の動きに合わせ、鍵穴に刺さり、ガコンと音を立てて全て消滅した

フェアリス・アラモードの封印に成功。
イリヤを含めたインドリーム全員がそれを感じ取り
地上で見守っていた土族は歓喜の声を上げ、インドリームを喝采し続けた

「イリヤ、やったな!」
ヒルトはすぐに駆けつけ、イリヤの背中に手を添えた
「ありがとう、ヒルト!」

「お前なら出来るって信じてたぜ」
「あいつの力にちょっとやたれたけど
遅れを取り戻せてよかった」

ジェイクとライセイもイリヤに近づき、それぞれ握手する

「イリヤ、地上に降りよう。
土族のみんなに話してあげよう」
「うん!
あ、でもカイが」

「あいつなら地上に移動させている」

「クライヴ!」

空中停止しているクライヴは
地上に群がる群衆から少し距離を置いた場所でカイとそれを包む岩石を置いていた

「カイと霊光石の説明もいるだろう。
俺は土族に警戒されているから、お前達で話してこい。
俺は先にユリエフとアランに声をかえて呼んでくる」
クライヴが背中を向けるとジェイクが呼び止める
「そうだ!
もし、先に飛行艇に戻るなら
ここから北に2キロ離れた場所に天族が開けたゲートがあるから
そこを通ればローランさんの医療室に繋がって近道だぜ?」
「・・・わかった。
二人を呼び終えたら戻っておく」

振り向くことなく背を向け、クライヴは姿を消した。

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