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IN DREAM2

第14章 土族


フェアリスの針を1本づつ岩石で固め、使用能力を封印しながら
空中で飛び交うイリヤ
フェアリスは闇の力で押し切ろうとするも、覚醒したイリヤと互角のため消費戦は諦め、別の力を使用する
「呪印解放。」
フェアリスの周囲の針が水銀のような光沢を帯びた液体に変わり、球体へ変形する
「射れろ!
媒留血<メディウスティ・ブラッド>!」
「!」

凝縮された水銀は銃弾より小さくなり、フェアリスの血を含みながら高速でイリヤを襲う
対してイリヤは即座に岩石を出力最大にして防ぐが、簡単に貫通し、水銀は頬をかすめる
イリヤは銃弾からフェアリスの魔力を感じ
振り向いて銃弾が飛んだ方へ振り向くと軌道を変え、またこちらに向かってきている
「その銃弾には僕の血と魂と呪いを込めた。
針1本1本に含めている能力を犠牲にし、対象を必中させることにパラメーターを変えれば君の息が絶えるまで追いかけるよ」
「っ・・!」
フェアリスの話が本当だとすれば、防ぐこともできないイリヤは避けるしかできなかった
何度も避けては弾が頭部、もしくは心臓を狙って追いかけてくる
何度か弾を避けるたびに、弾の中の魔力構築が伝わってくることに気づく
(インドリームとして力が覚醒したからかな?
今まで見えなかった魔力回路がわかる・・。
精度が高い物ほど、機密な魔力回路になってる。)
頭の中で考えながら、弾丸が目前に迫ってきている中
イリヤは賭けにでる
インドリームの力を解除し、素手で弾丸をつかもうと片手を伸ばす
もちろん、つかめるはずもなく、手の平を貫通し、大きめの穴が開く
「っ!」
血が流れ落ち、それを見ていたフェアリスはくすくす笑う
だが、イリヤの顔つきが少し変わり、魔力の増幅に気が付く
「あいつ、まさかっ!」

イリヤは痛みを耐えながら両手に力を込め、
自身の魔力と触れた弾丸の密度を計算していく
そしてディオン連邦共和国の闘技場でアークと戦った時に言われた言葉を思い出す
「たしか、〝相手を葬る時は相応の命令式がが必要で、命令式が単純だったら脆いものしか作れない〟だっけ?
今なら、あの人が何をしていたのかわかるよ」
再び迫る弾丸はイリヤの血を付着したまま襲い掛かる
だが、その速度は急激に落ち、液体の水銀へ戻

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