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IN DREAM2

第14章 土族


ヒルト、ジェイク、ライセイはイリヤの後を追い
その場に残ったクライヴとカイ。
クライヴは固められた岩石の壁に手を触れ
カイの周辺の防御壁に闇の力で干渉しようとする
だが、インドリームの力で作られた部分は
闇を弾き、一切の干渉を許さなかった

「闇の力では姉さんが作った壁は壊さない。
僕の事は諦めて仲間を追ったほうがいいのでは?」
「いいや。
ここにお前を置いて行くのはリスクが高すぎる。」

クライヴ岩の壁に添えていた手をゆっくり地面に触れていき
一気に力を込める
ボゴっと音が響き、カイを包んでいた岩石の壁と地面ごと浮かせる
「おっおお?!」
「やはりな
足元の岩石にはインドリームの力が入ってない。
つまり、そこは俺が干渉できる箇所ということだ」
「なるほど!
地面ごと僕を浮かせ、壁に守られながら移動できるということか」
「そういうことだ。」
クライヴはいつでもヒルト達の元に行けるために
次の力を込めようとした時、カイが止める
「クライヴ君、君はヒルト君が何者なのか知っているのか?」
「どういう意味だ?」
「突然すまない・・
さっき、フェアリスが聞き取れない何かを言っていただろ?
僕も何を言っているのかわからなかった。
けど、ヒルト君だけは聞こえたのじゃないかな?」
「この壁に守られながらヒルトのことが見えていたのか?」
「見えてはいない。
けど、姉さんの力の影響かわからないが
この体になってから、インドリームの魔力や感情の変化が感じる。
あの時、ヒルト君からは怯えているような感情が感じたんだ。
だから、彼には聞こえたのじゃないかなって思ってね。」
「・・本人に聞くしかわからないことだな」
クライヴは深く考えるより
先にカイを移動させ、イリヤの後を追うことを優先する
闇の力を地面に埋め込み、岩石の壁とカイを覆うように持ち上げる
次に風に闇を含ませ、カイとクライヴはゆっくり空に浮いて行く
「速度を一気に上げる。
少し揺れるが、踏ん張ってもらうぞ」
「わ、わかった!」
魔力を練り上げ、速度を付けて上昇していく

はるか上空でヒルトの姿が見えるが、かなり距離があり
クライヴはすぐに合流するためにさらに速度を上げていった。
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