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IN DREAM2

第14章 土族


「なぁーんだ
思った以上に早い回復だね」
「・・・。」

フェアリスは砕かれた針の事は気にも止めず、イリヤを睨む
「霊光石を手に入れていい気になっちゃってさー
結局君達インドリームは輪の中の存在。
僕や彼の方には敵わないのにさ。」
「どういう意味?」

「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎」

「え?」
「は?」
フェアリスは確かに何か言っていた
だが、イリヤ、ライセイ、クライヴ、ジェイクには何と言っていたのか理解出来なかった
「ほーら、やっぱり。
この名前が聞こえない程度じゃ、僕達の次元は違うってことだよ!」
突然針を生成し、イリヤに目掛けて飛ばす
「!」
岩石で弾き飛ばそうとしたが
それよりも前にヒルトが風を使い、軌道を晒して壁にぶつける
壁に突き刺さった針は爆発を起こし、消滅する
「ヒルト・・!」
「大丈夫か、イリヤ?」
「ありがとう。
大丈夫だよ」

爆発で起きた砂埃を振り払うと
不気味な笑みを浮かべるフェアリスが立ちはだかっている
そして直ぐにイリヤの背後に回り込み、攻撃を仕掛ける
イリヤも迎撃するために力をふるい、天井を突き破って行く

崩れた天井の破片は全てヒルトの風で粉砕され
下にいるカイには傷一つつかない

「カイさん!
聞こえますか?」
「ヒルト君か!
ああ、聞こえる。」
岩の中でカイの声が響く
「イリヤがフェアリスと戦って地上に向かいました。
この上の地上はどこに繋がっていますか?!」
「直接にはどこにも繋がっていない。
近い場所といえば、司令部の会議室と
汚染された土族が治療を受けている救護施設だ!」
ヒルトが最初に浮かんだのは
治療を続けているユリエフとアランの危機。
すぐにイリヤを追うため、ヒルトはジェイク、クライヴ、ライセイの元に近づく
「俺はイリヤを追う!
ジェイクはライセイを連れてついて来てくれ。
クライヴはカイさんの護衛を頼む!
イリヤが守っている岩の壁は頑丈だろうけど・・」
「大丈夫だ。
なんとかする」
「ありがとう。
ジェイク、動けるか?」
「あぁ!」

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