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IN DREAM2

第14章 土族


フェアリスが指を鳴らすと魔力が爆発し、衝撃波が土族領内全域に伝わる
「っ!?」
インドリーム全員に寒気が走る
ヒルトとライセイはすぐにアランとユリエフの危険を察知する
今、彼女たちは汚染された土族の治療にあたっている
フェアリスが地脈と傀儡技術を適用した者の魔力供給庫の水晶を汚染した事は、不安定だった土族が完全な魔族化するということを意味する。

そして地下にいるヒルトとライセイは地上で爆発が起きた振動を感じ、上に何が起きたのか察知する
「クソッ!」
ライセイは地上に戻ろうと魔力を足元にため、走ろうとしたとき、
イリヤが制止する
「待って。」
「なんだよイリヤ!
アランとユリエフがあぶねぇぞ?!」
「大丈夫、すぐに・・収める」
イリヤは崩れるカイを抱えながら自らの肉体に宿る魔力を付与し、崩壊を遅らせる
そしてインドリームの力で土を操り、疑似的な人型の器を作る
「上手く動かせないかもしれないけど、ここで待っててね、カイ」
「姉・・さん」

イリヤはカイを更に土の結界で覆い、すぐに両手を地面に埋め、深呼吸する

「世界の土台となる大いなる大地よ、我の声を聞き入れよ」
イリヤはインドリームとしての力を全て大地の深く奥に流れる地脈へ注ぎ、更にフェアリスが操るいくつかの水晶にも魔力の矢を飛ばし、汚染を浄化する

「イリヤ!
何してんだよ?!」
「大丈夫だよ、ヒルト
あの水晶の操作権限はイリヤのインドリームの力で上書きしたから、もうあいつに汚染されない。
あと・・アランちゃんやユリエフちゃんも大丈夫。
地脈にインドリームの力を注いだから、完全に魔族化する前に止めれたはず」
息を切らしながら大量の汗を流しすイリヤ
「それ、どれくらい魔力消費してるんだ?!
顔色が」
「顔色なんて、どうでもいいよ」
心配するヒルトに、イリヤは被せて話す
「今、一番守らなくちゃいけないのは
なんの罪もないのに巻きまれた人達。
イリヤは・・あいつ思い通りにはさせない!
例え、この身が壊れてでも止めて見せる!!」

魔力を爆発的に増発させ、イリヤはヒルト、ライセイ、カイを除いた自身とフェアリスだけを閉じ込めた結界を作り出す

「おい?!」
ライセイが手を伸ばすと結界によりはじき返される
「大丈夫、イリヤに任せて」


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