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IN DREAM2

第14章 土族


水晶は一部が黒く染まり、汚染されてた
それは水晶と繋がる全ての者を内側から汚染しているのと同じだった

「まさか、ここにある水晶全てに罠を仕込んでるのか?!」
「ブッブー
それは違うよヒルト・クローズ君
この水晶を開発したのは僕なんだよ。
元々土族の領土を守るために作る城壁が
この水晶だったんだけど、戦争とか色々あって実装される前に研究が凍結したのを、イリヤが応用して改造したんだ」
フェアリスは水晶に触れると一部を突起状に形状を変え、体を操るように水晶を操作してライセイの槍を弾き返す

「ここの人たちを殺すって言いたいのか」
弾き返された槍を広い、フェアリスを睨むライセイ

「ここの人たち?
ハハッ!
甘いね、僕の目標は最初から一人だよ」

フェアリスはカイを指さしてニヤリとする
「そいつ、だたの闇墜ちじゃないんだよねー
肉体を持たない闇墜ち。
すなわち魂だけの存在。
肉体はそいつの魔力が無理矢理造り上げた不完全物。
だから本人は気づいてないけど、ちょっとしたことで壊れるんだ」
その瞬間、カイは左目の視界が暗くなり、地面に何かが落ちる
ドロドロの体液を流しながら、転がる眼球を見つめ、思考が止まる
「なっ・・んで」
すぐに左手も溶け落ち、溶けた泥のように肉体が崩壊していく
「カイ!!」
イリヤは咄嗟に駆け寄り、落ちた体の一部をすくい上げるが、すでに泥となったそれは原型がなく取り乱すイリヤ
「だめだめ!
止まってっ!
止まってよ!」
「姉さん・・・」
痛みがなく、ただ体が溶けていくカイ
それをイリヤは必死に止めようと、欠損した腕は即席で作り出した岩石をつなぎ合わせ、義手を作るが、内臓までは代用できない
そんな姿をフェアリスはただひたすら、高笑いする

「傑作だね!
すっごくいい眺めだよ
あー回りくどいことしてよかった」
「てんめぇ!」
「あ、そうそう
一つ教えてあげる。
ここには土族の生命線とも呼べる地脈が流れてる」
浮いていたフェアリスは地上に降り立ち、地面を見つめる
「地脈を伝って魔力や生命エネルギーを蓄えてる土族が
その脈を汚染されたらどうなるか、わかるかい?」

その場にいたヒルト、ライセイ、イリヤが凍り付く

「そう、土族全員が一斉に魔族化する」

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