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IN DREAM2

第14章 土族


研修所に向かう入口へ戻され、イリヤは自身の中に流れるインドリームの力を感じていた
膨大な魔力と、創造するだけで操れる土の力
まるで夢の中で何でもできるように、その力には無限の可能性を秘めていると理解した
右手を地面に触れ、地中に埋もれる岩石を感じ取り、とりわけ大きい物を引っ張り上げた
重力で引き寄せられたように、巨石は地中から空中へ移動し、その場で停滞する
「土を司るインドリームになったんだ・・
すごい、大地が、イリヤの意志に従ってるってこと?」
巨石はイリヤが力を解除するか、別の指示をしなければ動くことなく、ずっと留まっていた
その時、イリヤの胸ポケットにしまっていた魔法の呼び鈴がなり、打ち合わせの時間が迫っている事を思い出す
アラーム型の鈴には時計が内蔵されており、イリヤが家を出て守護神とは話したにもかかわらず、5分も経っていない
「すごい・・あの守護神様と話した間、時間は進んでいない?
あ、そんなことより、会議に遅れちゃう!」
イリヤは巨石を地面の中に戻し、研究所へ駆け足で向かった


後に、その場を偶然通りかかったフェアリス・アラモードは残された大地の切れ目を見つけ、呪術で魔力の痕跡を調べる
「この魔力、土族でも他種族でもない?
まさか、僕の一族から土を司るインドリームが現れたのか!」
土族の長として日々業務が積み重り、疲労がとれないフェアリスはいつも目が曇っていたがその時は目を輝かせた
インドリームは無限の力を有している
自分なんかより、族長に相応しいと感じたフェアリスは
イリヤに族長を引き継がせれると思い、期待を寄せて帰路につく

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