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IN DREAM2

第14章 土族


イリヤは言葉に詰まり、何も言い返せないまま
まずは頭を下げ、そのまま両手を揃えて膝を曲げ、地面に伏せる
「・・・まずは守護神様にお会いできた事の喜びと感謝を申し上げます。
そして弟を守りたい気持ちは本当ですし、インドリームとなればそれも可能だとも思います。
ですが、本当にイリヤに務まるのでしょうか?
傀儡技術の完成させていない者が世界を救うなど・・」

「貴方はインドリームについてあまり知識がないようだ。」
「申し訳ございません」
「良い。
インドリームについて調べる必要がなかった月日。
それほど今まで平和が続いていたという証拠。
素晴らしいことだ。」
「守護神様があってこその平和だと、イリヤは思ってます」

頭を下げながら話すイリヤに、守護神は小さく「うむ」と返し、しばらく沈黙してから話続ける
「まずは頭を上げなさい、イリヤ・マルク。」
守護神の支持通り、イリヤは頭を上げ、改めて規格外の姿に息を飲む
「インドリームとは、世界の意志に選ばれた存在であり
選ばれる者は皆、何かを守りたいという純粋な心を持つ者。
身内、友、一族、世界、平和等守る対象は幅広い。
それでも、守るために全てを捧げれる覚悟があれば世界の意志は歓迎する。
今、どのような状況でも、だ。
選ばれた後は真の力に目覚めるための試練が待ち受けているだろう。
その時、本当にインドリームとして相応しいか篩にかけられる。
もし、貴方が相応しくないと彼が判断すれば重荷を降ろすことになる。」
「守護神様、彼、とは誰の事を仰ってますか?」
「これから先、出会うであろう存在だ。
詳しくは教えられないがね。」
「・・・そう、ですか・・」
「さて、改めて聞こうかイリヤ・マルク。
インドリームとして選ばれた。
世界の意志に、貴方はどう向き合う?」

守護神はイリヤの目の前に輝く球体を出現させ、選択しを与えた
球体は二つに分かれ、一つはインドリームとして戦うイリヤの未来の姿
もう一つは、技術者として生きていく未来の姿
そのどちらも、ただの平和とは言い難い未来だ
だが、弟を守れる可能性が高い未来を選ぶべきだと
その時、イリヤの中で強い意志が手を動かした
「良い判断だ。」
イリヤが手に取った光を見つめ、守護神は微笑えむような優しい声で話、イリヤを元の場所へ移転させた

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