第4章 新たな仲間
翌日、イリヤは遺跡に戻り、自分が不在のために守り手となるゴーレムを造り、動力源としてティファールの宝石を埋めこんだ
最初の一体を造ると、すぐに旅の支度を調え、外で待っているヒルト達と合流した
「おまたせー!」
「以外と早かったじゃねぇか、ゴーレム造りにこんな短時間でいいのかよ?」
「大丈夫だよ、最初の一体を造れば後の分身は自力で造ってくれるからね。
ティファール君の魔力が大きすぎて思った以上に強くて頼れるゴーレムが造れちゃったんだ」
「あの遺跡は土族と、ゴーレムとティファールの居場所になるんだな」
「そうだよ、彼らなら遺跡を守ってくれるよ、きっと!」
満足そうに話すライセイとイリヤ
「おーい!
そろそろいくぞー!」
樹海のその先、イリヤとライセイに手を振るヒルト
「今行くから待てってー!」
ヒルトの呼びかけに、ライセイは今までにないほど明るい声で言い返した
吹っ切れたようなうな清々しさに、イリヤはクスっと笑ってしなうほどに
「どうしたんだ、イリヤ?」
「なんでもないよ、さぁ行こう、ライセイ」
ほほえみながらヒルトの方へ走っていくイリヤとライセイ
新たな仲間が増え、インドリームはより力を増して進み続ける
ヒルトは天族のキャリーから渡された石を元に
残り、水と火を司るインドリームを探すため、樹海を抜け人が集まる集落がある方へ進んだ---------。