• テキストサイズ

IN DREAM2

第14章 土族


霊光石のカイを飲み込んだゴーレムは動力源を得たことで瞳は青く光り、イリヤに向かって巨大な拳を振りかざす
「っ!」
避けるために距離をとるが、ゴーレムの動きは見た目の巨体から想像できないほど俊敏で
すぐに距離を詰められる

「あっははは!
霊光石がない今の君に、そのゴーレムは倒せないよ
それに、そのゴーレムを倒すには動力源を壊す必要がある。
そうすれば君は二度とインドリームの力を覚醒させれない
さぁ、どうするイリヤ・マルク?!」

アラモードは腹に手を当てながら高らかに笑い、姿を消していく

「待って!」
イリヤが止めようと進むが、瞬く間に姿が捉えられずアラモードを逃がしてしまう
「どうしょう・・きっとあいつはイリヤ達の核にむかったんだ
でも、このゴーレムをほっておけば一族があぶない・・・」
ほんの一瞬、イリヤが油断した時、ゴーレムの拳が腹部に直撃し、小さな体は空中を舞い、壁にぶつかって地面に叩き落とされる
「う"っ」
口の中が血の味で満たされ、必死に両手で抑えて吐血を止める
(いっったい!!)
呼吸もまともに出来ないまま、ゴーレムは容赦なく襲いかかる
次の攻撃を避ける間もなく、イリヤは振り下ろされる拳を目でとらえるしかなかった

「爆炎・粉砕拳!」
「?!」

突如、イリヤの目の前で爆発が連発し、ゴーレムの拳は粉砕され、爆発の影響で巨体が揺らぐ
煙がすぐに晴れ、イリヤの目の前に立っていたのは
見違えた魔力を保持したジェイクだった

「ジェイク・・君・・?」
「遅れて悪かったな、イリヤ!
このゴーレムの相手は俺がするから、隠れてろ」

両手に赤い炎を宿し、ジェイクは息を吸い、吐き出すのと同時にゴーレムへ距離を詰め、連続で爆発を起こしながら殴っていく
「待って・・ジェイク君!
そのゴーレムの中は・・霊光石なの!」
「わかってる!
ここに来る前にある程度の事情は天族から聞いた!
だからこそ、今は俺しか相手出来る奴がいねぇ・・ん、だよ!」
強力な一撃がゴーレムの胸部に直撃し、表面の岩石が剥がれ
中からカイの頭部が剥き出しになる
「あ・・」
「下がってろよイリヤ
天族の予測が間違いなけりゃ、こうすれば会話は出来るはずだ!」
ジェイクはインドリームの魔力を右手の拳に凝縮し、
霊光石の頭部に打ち込む
「ギィィィィ!」
機械音のような声を上げ、苦しむ霊光石
だが、すぐに瞳に光が宿る
/ 820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp