第14章 土族
「この空間すべてを俺の闇で染め上げ、仕組みを書き換える!
そうすれば外への脱出経路も作れる!」
「そ、それはつまりこの建物丸ごと闇そのものに変えるということか?!
俺は闇堕ちだから問題ないが、インドリームの二人は耐えれるのか?!」
カイは心配そうにヒルトとライセイを見るが、二人とも不安な表情は見せず、信頼のまなざしをクライヴへ向ける
「俺たちのことは気にせず、クライヴは脱出経路の確保に集中してくれ!」
「ああ、俺もヒルトと同意見だ!」
「・・ありがとう」
クライヴは闇の沼を空間に満たし、その場にいた全員を一気に飲み込んだ。