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IN DREAM2

第14章 土族


50年前ーーー

それは土族の第一族長フェアリス・アラモードが統治した時代の黄金期。
ゴーレムを日常の仕事や守備兵として活用することで
人々の生活は豊かになり、大きな犯罪はなかった
だが、しばらくすると闇族が侵略を始め、一部の土地が汚染されては魔族になり、人々は土地を手放し都市部へながれてきた
闇を払えるのは天族かインドリームのみ。
当時はまだインドリームに選ばれた存在がどこにいるのか、力に目覚めているのか不明のため、土族は天族と共同軍事作成を執行し、闇族と対抗するしかなった

少年の姿をしているが、体の一部をゴーレムと同じ仕組みに改造することで半永久に生きれるようになった族長フェアリスは
闇族とのいたちごっとに疲れを見せていた
「フェアリス様、どうかお休みください
もう朝から活動して15時間働かれています。
家臣達も心配されています」
流暢に話すが、その声の正体は全身岩で作られたゴーレムだった
「いいや、まだ終われないんだよ
僕は族長だから、この一族を守る必要があるし
それはお父さんとの約束だしね。」
机に山積みになった資料を見ながらサインやハンコを押していく
「お前はどうして闇族がここ数十年は大人しくしていたのに
今になって侵略を始めたんだと思う?」
アラモードの問いに、ゴーレムは暫く考え込み、組み込まれた過去のデータと現状の情報を元に解析する
「一番大きい可能性は一つ。
侵略しても勝てる根拠があるのでしょう。
例えば我々では生み出せない兵器を開発した、等。」
「兵器を?
そうなれば技術部門のスペシャリストの一族にも要請をかけるべきだね」
アラモードは書類の中から一通の手紙を開封する
「もしかして彼らはそのことを予測し、この手紙を届けたのかもしれない」
アラモードが手にした封筒の朱印には龍の紋章が印字されており
手紙の最後には当時の龍族長の署名がされていた

龍族は天族に次ぐ技術特価した一族であり、世界の法を管轄もしていた
そんな一族から、事件が起きる直前に闇族が不穏な動きをしているため警戒するよう、土族へ手紙をよこしていたのだ
当時の土族の高官やアラモードは信じがたい内容だったため手紙にすぐに回答することはなかった
だが、実際に闇族が侵略を始めると信憑性が増し、改善されない現状に救援要請をせざるを得なかった
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