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IN DREAM2

第14章 土族


「これが土族の歴史と正体だよ」
イリヤは語り終えると深く深呼吸し、また話し続ける
「こう見えるけど、イリヤもカイも、みんな人間じゃないよ。
わかりやすく言うと、ゴーレムと同じなの・・」
「そう・・だったんだな
初耳だったよ」
「土族がどういう役割を果たしたり、貢献した歴史なら
みんな聞いたことがあると思うけど、正体は隠してたからね
知らなくて当然だと思うよ。」
「なぁ、イリヤ
気になってたんだが、なんで傀儡技術を開発したのに
弟に強く当たられてるんだ?」

ライセイはカイとイリヤを見ながら、気まずそうにしている二人の関係を確認しようと質問した
「それは――」
「それは姉さんが制約を破り、自らが第一試験体となったからだ。」
「試験体?」

カイは少しいらつきを見せながら話す
「土族は傀儡技術の開発に関わった者は
試験体になることを強く禁じた。
もし破れば、一族は職を失い、土族の領土から追放される・・
だが、姉さんはそれをしたんだ。
結果、責任者としての役職から降ろされ、父と母は領土から追放され、兵士だった俺も職を失った!」
「ご、ごめんなさい!」
「今更謝ってどうこうなる話じゃないだろ。
・・上がお前を追放だけで済ませたのは
インドリームだからだぞ!
この場所にいれるのも、インドリームだからだ!」
「わかってる!
だからイリヤはこの問題に向き合うし、自分の問題とも向き合うよ。
イリヤが犯した罪も償う・・そのために来たんだから。」

イリヤはマスクを外し、疑いようのないまっすぐな目をカイへ向ける
「・・・見届けさせてもらうさ。
どこまで出来るのか・・インドリームの力もな」

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