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IN DREAM2

第14章 土族


土族

それは大地を司る守護神が生み出した一族
世界に人の命が芽生える前、一番最初に生み出された生命体。
肉体は土から作られ、形は風の守護神の恩恵により男と女に分かれ
命の巡りは水族の守護神の加護をにより流れ、意志は光の守護神からの贈り物として備わる
人間が生まれるための準備として大地を耕し、動植物を管理していた彼らは独自の文明を築き上げ、また一人、また一人と同族を造り上げていく
人の土台となっているからこそ、人と同じく血が流れ、感情があり、寿命も備わっているが、彼らは後から生まれた人間と決定的な違いがあった
核となる魂が具現化しているのだ
七色に輝く核は肉体が破壊、損傷しても一切傷はつかない
だが、特定の方法によって抜き取られた瞬間、その者は暴走する
厳密には動力源を失った肉体が本能的に魂を求め、やがて他者の魂に惹かれ、奪いに行く
暴走化した肉体を沈めるには元の魂の破壊、もしくは闇に汚染させ魔族化させて肉体の構造をリセットさせてから殺害するしか方法はなかった。
土族は存在意義の証明と一族の繁栄のため、
核だけは死守する必要があり、一人の有能な少年に一族の統制と司令塔の役割を与え、族長とさせた
少年はあらゆる知恵を屈指し、土族の弱点を改善していった。
そして幾百年経ち、土族の肉体の寿命は300年となり、核を抜き取る事もできないように特殊な術を施すことで懸念していた問題は解決し、安寧の時を過ごした―――――

だが、闇族が世界中に混沌をもたらした事で膨大な闇が吹きあふれ、その闇は肉体も魂も浸食する新たな驚異となった
抗う術を持たず、多くの土族が無念のまま命を落とした

当時、傀儡技術責任者だったイリヤは人工的な肉体に核の一部を埋め込むことで遠隔操作した新たな肉体で
生活できる術を見つけ、闇に汚染された者達は次々と肉体を交換して新たな人生を歩み出した。


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