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IN DREAM2

第14章 土族


ユリエフ、アラン、レディを後にしたヒルト達は
外で待っていたクライヴと合流し、遺跡を後にした
城壁をを超える途中でカイはヒルト達にガスマスクを渡す

「ここからは毒の霧がかかっているから危険だ。」
「毒の霧?」
「どこかの魔族がまき散らした毒が霧に交じって漂っている。
その霧の先に結界で捕獲した元同族がいるから
ここを超えるまでの辛抱だ」
カイの言うとろりマスクをつけていくヒルトは
何もつけず、立っているクライヴにつけるよう促すが
全く気にせず進んでくクライヴ
「あ、おい!」
呼び止めるヒルトを無視し、クライヴは先に霧の中に入り立ち止まるとどこから共なく闇を覆った魔族は現れ、鋭い爪をクライヴの頭部にめがけて突きつける
だが、クライヴに傷がつく前に魔族の首は大鎌ではねられ
大量の血を吹き出しながら肉体が消滅していく
完全に消滅する前に一部を吸収し、記憶の一部がクライヴの中に流れ込んでいく

女性の断末魔、変貌する肉体、魔族化する瞬間、体の中から結晶が何者かに抜き取られていく光景
一瞬で終わった光景だが、クライヴはイリヤとカイをしばらく見つめ、疑心の目を向ける
「クライヴ、どうしたんだよ?」
ヒルトはマスクをかぶり、近づく
「この魔族達はインドリームの力は通じないかもしれない」
「え?」
「倒すことができても、救済はできないかもしれないぞ」
「何でだよ!?
さっきの魔族の記憶で何が見えたんだ?」
「・・・」

しばらく黙り込み、クライヴはイリヤを見る
「移動しながらでもかまわないが、イリヤ・・お前まだ俺たちに話してないことあるだろ」
「・・・それは・・うん、いろいろね」
後ろめたい気持ちになったイリヤは
目を合わせることなく下を見ているのが
マスク越しからでもわかる
「ちゃんと話すよ。
移動しながらね・・
カイ、道案内はお願い」
「はいはい」

カイは先頭に立ち、周囲を警戒しながら進んでいく
その後をイリヤは歩き、ヒルト、クライヴ、ライセイも続いていく

「クライヴ、何から話せばいいかな?」
「土族の正体と、イリヤ、お前にの今の肉体の寿命だ」
「土族の正体?」
ヒルトは思わぬ内容に、聞き返す
だが、イリヤは冷静に歩き続ける
「そっか、そうだよね
みんな、土族の事人間と思ってるよね。
わかった、土族が何者なのか、そこから話すよ」


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