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IN DREAM2

第14章 土族


カイの力により、別の場所へ飛ばされたインドリームは二手に分かれてたどり着く

ヒルト、ユリエフ、クライヴ、イリヤは土族の軍責任者、内政責任者、外交責任者が集まっている暗い地下へ落とされ、
アラン、ライセイはその上に岩の監獄の中に入れられる

灯かりは天井に丸く空いた数メートルの穴のみ
まっすぐ入る光は周囲の土族達の姿を照らし
その姿はヒルトが知っているものではなかった

10メートルある身長に、土の色の肌と
屈強な肉体を鉄の鎧で身を包み、巨大なハンマーや剣を前に突き刺して仁王立ちする巨人
その一人一人が土族の責任者であり、戦士でもあるのだ

「よく来た、インドリームよ
ようやく天に声が届いたと思うと、とても安心する」
「外交官長殿、歓迎するにはまだ早いと思う。
この者たちは天族が送った救援部隊としても
まだ戦力に足りるか判断がつかないではないか?
あの闇の神の封印が解かれるのを
目の前で容認したと聞くぞ」
「軍隊長、言葉を慎まないか!
例え闇の神を鎮めるための彼らだとしても
インドリームが目覚めたのは最近ではないか」
「ふん、外交官長
最近だからこそ、このような事態で力になるのか不安だと私は言っている」

「静粛に!」

土族の責任者達が言い合う中、内政官長の男がハンマーを地面に突き刺し、地響きがなり、周囲の者達は静まり返る

「この場は私が取り締まっている
勝手な発言は許さない。」
「・・・」
「・・・さて、見苦しいところを見せてしまって申し訳ないな、インドリーム達よ。」

「い、いえ・・」
「私は内政官長のウレイシス・マルク。
こちらは軍責任者のイヴァン・パーサ
外交官長のサイモン・デインだ
君たちの名前も能力も全て知っているから
自己紹介はここまでにさせてもらおう。
本題だ。
現在土族の中で起きているあらゆる事件とその後の処理をお願いしたい。
具体的には敵の討伐、病の原因調査、傷を負った者の治療だ」

「3チームに分かれて対応ということですね」
「そこは君の判断に任せよう、ヒルト君」
「確認だが、敵の討伐というのは具体的に誰を指している?
魔族化した土族か、それとも黒幕か?」
クライヴが割って入るように問う
その問いに、イヴァンが鼻で笑い答える
「はっ、敵とは魔族に決まっているだろ
それが元々何族であってもだ!」
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