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IN DREAM2

第13章 青い炎


「それはごもっともだね、アラン・フォースタスさん
だからジェイク君は僕が責任を持って守ろう」
「失礼だと思うけど言わせてもらうわ
どうやって守るの?
闇の神の勢力がきた時、あなた1人で対処できるの?」
「その時は全勢力をもって対応させてもらう
僕達天族が闇の神の封印を守りきれなかったことで
信頼を失っているのはわかる
もし天族の軍事力がわからないなら
ユリエフちゃんに聞けばいいだろうし、それでも信用できなければ
君はここに残ればいい。」
アルヴィートは淡々と話しながら自身にまとっている光を弱め
転移の魔法を発動させ、その場に真の姿を現す
髪は紫色の根本から毛先にいくにつれ白くなり
内側に巻かれたショートボブ
見た目は人間で言うと10歳くらいだろうが
風格や纏うオーラはまったくの別人だった
背中から生えた4本の白い翼を小さく折りたたみ
青を基調としたローブに皺一つなく
貴族らしさを感じる
黄金の瞳はまっすぐアランを見つめていた
「失礼。
まずは僕がここに来て話すべきだったね」
アルヴィートの謝罪にアランを黙って頭を下げ、冷静さを取り戻す
「あたしこそ、疑ってごめんなさい。
それで、土族の領地に行く必要があるのはどうして?」
アランの問いに答えたのは
スカートを強く握っておどおどしているイリヤだった
「あ、あのね!
今土族で原因不明の魔族化が起きてて、民間人と魔族化した人達が隔離されてるらしいの!」
「原因不明の魔族化?!」
「そうなの・・
だからイリヤもなるかもしれないから」
「イリヤがなる?
どう関係あるんだ?」

入口の扉の前で黙っていたライセイは思った言葉をすぐに口にした
理解が追いつかずヒルト、アラン、クライヴも同じ反応だった
イリヤは何からどう説明すればいいか整理がつかず
あたふたとしながら簡易的な木のテーブルに置かれた
紙とペンを取り、人型の絵と文を書き始める

人の頭部部分に丸印を付け、矢印で別の棺桶のような入れ物と
別の人に繋げて仲間に見えるように見せる
「土族が開発した傀儡術っていうのがあってね
体の不自由な人の魂と脳を分割し、培養で作った分身に入れることで新たな肉体を使って自由に過ごすことができるの。」
「えっ凄い」
「ありがとう、アランちゃん
これは土族にしか適用されないし、本当の肉体を持ってる側は一生解けない封印をされることで成り立つの」
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