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IN DREAM2

第4章 新たな仲間


「ライセイ!」

「?!」


駆けつけて来たのはイリヤ、ヒルト、ユリエフ、クライヴだった

「お前ら!」
「もぉ、先に行っちゃうんだから心配したよ!」
「わ、わりぃ」

頬を膨らませ、不機嫌そうにして話すイリヤ
ライセイは目を逸らしながら謝罪することしかできなかった

「それにしても、よくここがわかったな」
「クライヴの力で魔獣の後を追ってたんだ
そしたら、ライセイの姿が見えたからな。
ーーーそれにしても、あの少年は?」
「あいつはティファール、見ての通り闇堕ちだけど
記憶がなくて魔獣に狙われてて、助けようと思ってたんだ。
なぁヒルト、ティファールを安全な場所まで移動させたいから
手伝ってほしい」
「おれはいいけど・・」


「ヒルト、時間がないぞ」


右手に黒い炎を灯したクライヴ、茶番劇を終わらすように
話を遮った

ティファールとクライヴは目を合わせた瞬間
ティファールの瞳はさらに赤く光り
尖った耳は獣の耳のようにたてにおおきく伸びていく


「おい、ティファール?」

状況が掴めないライセイ


「ライセイ、彼が魔獣の正体なんだ」

「はぁ?!」

ヒルトの言葉にライセイは聞き返してしまうほどだった


「どういうことだ、ヒルト!」

「あの魔獣は闇のエネルギーにしか反応しない
それ以外の時は人の中に隠れて、身をひそめるんだ」
「っ・・それを何で先に話さなかったんだ!」
「話そうと思っても先に行ってしまったから。
ここにくる途中、イリヤには説明できたけどな
そして、額についている宝石をとることで
魔獣は完全に倒せる」

「ティファールはどうなるんだ!?」


「死んじゃうんだって。」
「イリヤ・・」

「でも、迷ってたら、また逃げられるよ」

ティファールを倒すことに躊躇しないイリヤの決意の瞳

少し前までただの魔獣としかおもってなかった者が
人に戻るだけでここまで自分の決意は壊れるのか
ライセイは自らの弱さに苛立ちを覚えた
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