• テキストサイズ

IN DREAM2

第4章 新たな仲間


「っ・・ここは・・」

少年の意識が戻り、はっきりしない視界にライセイがうつる

「わっ
わぁぁぁぁ!?」

飛び起きてライセイから離れ、壁に身をつけて逃げる少年

どう対応すればいいかわからないライセイと少年に
暫しの沈黙が続く

「おまえ、そこで倒れてたんだぞ?
何があったんだ」

「えっと、僕は・・
何かに追われていた気がするけど、わからない
記憶が曖昧で・・・」

目を合わせない少年の瞳は赤く
容姿から正体は闇堕ちだとすぐにわかった
だからといってここで見捨てるわけにはいかない
ライセイは自ら名乗り、少年を樹海から抜けた別の場所へ見送るまでしようと思った


「俺の名前はライセイ
雷を司るインドリームだ
おまえ、名前は?」

「僕の名前は、ティファール
昔の事は覚えてないけど、何かから逃げていた気がする。
・・・ライセイ君は、ぼくが闇堕ちなのに助けてくれたんだね
インドリームだから?」

「インドリームだから、なんて関係ねぇよ
俺はただ、おまえみたいな境遇が見過ごせない
本当は魔獣を追ってここに来たんだけどな。」

魔獣という言葉に、少年の指が微かに動く
だが、ライセイは気づいていない様子だった

「それより、ティファールを樹海から安全な場所に移動させなくちゃな
俺が途中まで送って」
「無理だよ!」

突然恐怖に満ちた表情になり、ティファールはライセイの話を遮る


「魔獣はきっと僕を殺すつもりなんだ!
君も・・流石に敵わない」
「魔獣の事、知ってるのか?!」
「僕はそいつにずっと狙われているんだ!
何回も殺されかけた・・昔から、何故か僕を執着して狙ってくるんだ」
「そいつ、闇のエネルギーに反応して集まるんだ
きっとお前が闇に反応しやすい体質だから、それでーーーー」

/ 821ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp