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IN DREAM2

第4章 新たな仲間


「っ・・」

ライセイは恐る恐る目を開けると、あたりは黒く染め上げられ
500メートル周辺の樹海は灰と化していた


「なっ、なんだこれ?!」
「魔獣もいなくなってる?!」

風と光の防御壁を解除し、ヒルトは武器を納め、ライセイとイリヤが無事であることを確かめる

「危なかったな、二人とも」

奇跡的に無傷である事がわかると、ヒルトは安堵の表情になる
だが、ライセイは逆に苛立ちを覚えていた


「あの魔獣は・・どこいったんだよヒルト!」

「逃げた」
「はぁ?!」

「魔獣はある程度のダメージを負うと収集したエネルギーを
爆破させ、周囲の物質を無にかえす術を放つんだ
だから、俺とユリエフの力で防ぐしかなかった
でなければ、ライセイとイリヤは今頃死んでいたから。」

「ちっ!」

冷静に話すヒルトにライセイは更に苛立ちを覚え
舌打ちをして魔獣が逃げたであろう痕跡を追い
姿を消して行った


「ちょ、まってよライセイ!」
「ライセイ君!」


必死で追おうとするが既にライセイの姿は無く
イリヤはタ頭を抱えて悩んでいた



「どぉーしよー」

「ライセイの居場所に繋がるかはわからないが、魔獣は追跡できるぞ」
「え」


先まで傍観者として見ているだけだったクライヴの
突然の提案に、イリヤは希望の輝きを瞳にうつし、期待を膨らませる

「先の魔獣を誘き寄せた時、奴の魔力も少し吸い上げることができた。
この炎の中に閉じこめているから、これを元に気を追えば
魔獣の元へは行けるだろうな」
「ほ、ほんと?!」

「クライヴがそういうなら本当だろう
今の俺達にライセイと魔獣を追う方法は
それしかないないしな」

「ええ、行きましょう」


クライヴは闇の炎を前方に飛ばし、炎のは魔獣の気を痕跡に後を追うように空中を舞いながら移動していった

「ヒルト、ユリエフ、イリヤ
ついてこい、こっちだ」

灰と化した樹海を通り、魔獣の気を追い
捜索を始めるヒルト達だった
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