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IN DREAM2

第4章 新たな仲間


ヒルトの突発的な質問にイリヤとライセイは戸惑いを隠せなかった

「ヒルト君、その魔族を知っているのですか?」
「似た魔族と昔戦ったことはある
クライヴと出会って浅かった時に、奴が突然姿を現して戦ったんだ。
闇の炎を尻尾と目に宿し、瘴気があふれていたな」
「仕留める前に逃げられたがな」

ヒルトとクライヴが昔を懐かしむかのように話す


「それだよきっと!
村人が話してた特徴と合うよ!
ね、ライセイ!」
「あぁ!
せめて、そいつをおびき寄せる方法があれば・・ーーー」

「成功するかは不明だが、闇の魔力を餌にする方法ならある」
「!」

「それはどんな方法なのですか、クライヴ君」
「俺の魔力を周囲に放ち、食いついた魔族全てを俺に集中して誘き寄せる。
闇雲なやり方であるが、大抵の魔族は餌に食いつく」
「早速それで試して、イリヤとライセイが探している魔族を
探してみよう!
勿論、俺もユリエフも協力する」

嘘偽りのない気持ちから現れる眼差し
ヒルトは仲間へ協力する姿勢を誰よりも真剣に伝えた

気持ちは進まないが仕方なく付き合うクライヴとは違い
確実な意志を持ち、イリヤとライセイを同士として迎えていた
そんなヒルトに、出会って数時間も経たないが
ライセイとイリヤは確実な信頼をおけるようになっていた










遺跡を後にし、魔族を集める場所へ向かうため
イリヤを先頭にクライヴ、ヒルト、ライセイ、ユリエフが続いて歩いた



「ねぇ、貴方はインドリームじゃないのにどうして一緒に旅をしているの?」

「俺には過去の記憶がない。
死にかけていた俺を、ヒルトは救ってくれた・・
あいつのように世界を救いたいなんて、俺は思っていないが、あいつに協力すれば俺一人では辿り着けない
自分の真実を掴めると思った。
だから、ここにいる」
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