第4章 新たな仲間
「この人達はインドリーム!
イリヤとライセイの仲間だよ
きっとこれから力になってくれるよ」
「ふざけんなっ!!」
叫ぶ少年は怒鳴り散らし、空間全体に声が響いた
「天族と闇堕ちが俺たちと同じインドリームだと?!
信じれる種族じゃない!
そいつらのせいで、俺の族は滅びたんぞ!」
「一族が滅んだ・・?
先の暗黒戦争ですか」
「・・・」
暗い表情で話すユリエフ
その顔には罪悪感に満ち、ただ謝罪することしかできなかった
だがクライヴはまったく表情も変えず
何も言わず少年を見ていた
「お前らの勝手で、どれだけの種族が滅んだと思っているんだ」
「暗黒戦争では多くの命が散り、私も知っています
そして世界に混沌が生まれ、今でも闇に包まれようとしています
だからこそ、私はここへ来たのです!」
「・・・」
「罵倒、中傷、脅迫、そんな事を否定し目を背けていては何も変わりません。
私は天族でありますが、過去に起きたことを恐れているのであれば、地上に降り立ち、インドリームとして過ごす事は選ばなかったでしょう」
その瞳の意思は固く、まっすぐ見つめて話すユリエフに
少年は被っていた布を取り、立ち上がった
金髪を一つに束ね、黄金の瞳は龍のような鋭い目つき
白い装束で身を包んだ小柄な体格
「あんたは、共に旅に出る仲間がかつて世界を狂わした者でも
関係ないと言い切れるのか?
今のような固い意志を保ち続けれるのか?」
「当たり前です。
種族や歴史が何だというのです
共に旅をしてくれる仲間を、私は一切悪くは思いません」
「・・そうか」
一息つかせ、落ち着いた口調で少年はゆっくり足を進ませ
ユリエフの下まで近づいた