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IN DREAM2

第13章 青い炎




「ヒルト・・そういう糞見たいな人間たちを、お前がどうやって変えるって言うんだ?!
方法を知ってるなら言ってみろよ!
その下で育って洗脳され、今でも世界中で戦わされてる子供達はどうやって〝笑って〟過ごさせる?!
お前にそんな事できるなら、今ここで、はっきりと俺に言え!」

「ジェイク、今ここではっきり言えるのは
俺はまだ、その方法を知らない。
だから、方法を探す為に仲間がいるんだろ。」
「は?」
「何も知らないリーダーでごめんな
ジェイクが苦しんでたことも、近くにいながら気付いてやれなかった」
「あぁ・・その顔も腹立つよヒルト
申し訳ないって顔して謝れば済むとでも思ってんだろ?!」
「そんなわけない。
俺はリーダーとして、最善の対応をすると決めてる
そして一つ、確実な事を教えてやるよジェイク」
「?」
「インドリームは皆、世界を変えようと志す同士の集まりだ!
例えどんな禁術を使用し、どれだけ犠牲を払っても、世界を変えたいって夢がない限りインドリームの力は使用できない」
「・・そんなこと、あるわけがないだろ
現に俺が使えてるように――――」
「だから、それを使えてるのはジェイクの夢が俺達と同じだからだ。
決して友達の言いなりになって命を落とすことが夢じゃない!」

「はっ・・・ははははは」
燃え盛る炎の勢いは途絶えることなく、ジェイクはうつむきながら笑い、すぐに姿を消した

「?!」

ヒルトは大剣を正面に振り下ろし、刀身を表に向けて目前に迫るジェイクのストレートな拳を受け止める
「!」
炎に包まれた手甲の威力は刀身からヒルトの全身に伝わり、痺れを感じさせ、同時に業火の熱で空気中の酸素が奪われる

僅かに距離を取り、大剣を持ち直すヒルト

「ヒルト君の応援を!」
ユリエフは駆けつけようとした瞬間、脚を止める
いつの間にか、ヒルトとユリエフ達の間にはヴァンが立ち、銃をこちらに向けていたのだ

「よぉ、天族のお嬢ちゃん
それに闇堕ちに龍族の箱入り王子、人魚と土人形さん
あれはおもしろくなりそうな戦いだぜ?
水差すような真似すんじゃねぇよ
それより、俺の相手してくれよな」
不気味な笑みを浮かるヴァン
「っ・・ヒルト君」
「ユリエフ、今はこいつに集中しろ
ヒルトの事はその後だ」
「・・・はい」

クライヴはユリエフを隠すように前に立ち、ユリエフはヴァンから距離をとる

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