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IN DREAM2

第13章 青い炎


ジェイクとアドラが火族の任務として本物の炎のインドリームを捜索し、力を奪うために任務へ旅立つ
そしてジェイクと炎のインドリームが接触した数時間後、ジェイクは一方的に強欲の剥奪の術を発動させ、アドラを自ら異界へ送り、力を得た光景も映された
最後には目が覚めたジェイクと監禁されたローランの会話で終え、監禁室から走り去っていく光景で映像は途絶える

「そうか、アドラという奴が今回の首謀者で率いている仲間は死風の暗殺部隊そのもの。
そしてジェイクはかつての友を救うために・・・」

クライヴは謎に包まれていた敵勢力とジェイクの目的が把握でき、納得した
ただ火族の任務のために裏切ったのではなく、昔から友を救うために全てを犠牲にしたジェイク

「いつも何かを捨てる方法しかとってこなかったことが原因で大切な友を失い、自らの人格も壊れていく中で
失ったはずの友が戻ってきたとなれば、そいつの言いなりになるのは自然なことだな」

一人、静かに語るクライヴの前に魔力の球体は形を崩してゆき、それぞれインドリームの肉体へ戻っていく

(どういうことだ
あの光景を見せることで力の異常が解消されたとでもいうのか?!)

「っ・・クライヴ」
「ヒルト!」

頭を押さえがら、ヒルトはゆっくり立ち上がり、クライヴをまっすぐに見つめる
「今、俺・・・アドラっていう少年の過去が頭の中に流れて・・・」
「それは私もです」
「あたしも。」
「あーくそ、頭痛すぎる・・・俺も見たぜ」
「イ、イリヤも!」

「意識を失いながら、あの光景が頭の中で流れていたのか?」
疑いの表情でクライヴは問いかけ、ヒルトは更に困惑する
「クライヴも同じのを見ていたのか?」
「あぁ。」
クライヴはヒルトに先まで起きた事象を説明し、見ていた光景が同じ内容か再確認した
誰もが同意し、首を横には降らなかった
そして全員が同じ意見にたどり着く

「今のは、炎のインドリームの力の異常が原因で発生したのか」
「そうだと思います
そして、今は炎のインドリームの力は二分割されいます」
「ジェイクと、ローランさんだね」

ライセイ、ユリエフ、イリヤに続き、ヒルトも口を開く
「ジェイクが多重人格化していたのは、炎の力が不完全だからじゃない
過去に友達を守り、自分が潰れないようにするためにとった手段の一つ
それが力を無理矢理行使した影響で複雑になったんだ」
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