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IN DREAM2

第13章 青い炎




「異空間へつながる入口は今回みたいな天空や空間に亀裂を発生させて造る
けど結界へ入る際は魔術等の術式を作って無理矢理こじ開けて入口を造るんだ。
だから、ここは異空間として造られた場所だけど、なぜか結界と混じっている不安定な場所ってことだよ、ヒルト」

ライセイは両手から雷を発し、槍を握る

「不安定な場所、か
だったら早くジェイクを見つけないとな」
4つの塔を見渡し、腕を組みながらつぶやくヒルト
傍らで静かに見守っていたクライヴから、二手に分かれるか提案されるが、承諾はされなかった
敵の勢力が不明且つ、不安定な空間で仲間が分かれるのは危険が高かったからだ
更にヒルトは得策と言える方法を考えこむ中、突如脳内で電流が走る程の痛みに襲われる

ズキンッ
「?!」

一気に意識が飛びそうな程の痛みを感じ、膝が崩れる
「ヒルト?!」
すぐ隣で立っていたクライヴはヒルトの腕を掴み、体を支えようとした瞬間、周りでも同じように立つ力を奪われ、倒れかけるインドリームを目のあたりにする

「い・・たい」
「頭の・・中が痺れて・・・力が入りません・・」
「くそっ何なんだよ、これ!」
「な・・・にか・・・おかしよこれ」
アラン、ユリエフ、ライセイ、イリヤが頭部を抱えて座り込む中、何も感じないクライヴ、ラルザ、アンリだけは立ち尽くす

「ちっ!
おいヒルト、意識を保て!
俺の声が聞こえるか!?」
「ク・・ライヴ・・
頭の中が割れそうなくらい・・・痛い」
「しっかりしろ、いま感覚を麻痺させて」

クライヴが闇の力を行使しようと魔力を溜めた時、ヒルトに続いてインドリーム全員の体からインドリームの力が浮かび上がる
風、光、水、雷、土が空中で混じり合い、いびつな魔力の塊と成っていく

「なんだ、これは」

クライブは大鎌を構え、ラルザはクライヴの前に手を広げ、盾になるような姿勢で立つ
アンリも腰に備えている剣を取り、身構える
剣を握る手のひらには冷汗がにじみ出ていた
(この魔力の塊はやばい・・・
爆発でもしたら、ひとたまりもない!)

「クライヴ様、お下がりください
私が盾になって御身を守ります」
「ふざけるなラルザ
お前を盾にするために憑依させているわけじゃない」
「お言葉ですが、この魔力の塊が爆発でもすれば
貴方様でも無事にいれるわけではありません!」


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