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IN DREAM2

第4章 新たな仲間


「クライヴが入口を見つけるのが遅かったら
俺とユリエフは波長に侵され、目的を忘れるところだったんだな」

「とても危険なのですね、あの遺跡は。」


「そうだな、土族が作る要塞は難攻不落と言われてるうえに
要塞は土族の一人でも居れば何百年経とうが機能はする。
つまり、この中に噂のインドリームがいる可能性があるということだ」


樹海の中で立ち止まり、クライヴは足元の印字を見ながら話した

「この字はとても古い文字ですね
封印の際に使用するものですが、解印を対となる場所に描くことで」
「その必要はない」

封印を解こうと考えるユリエフに、クライヴは話を被せるように口を動かす

「無理矢理開けばいいだけだ」


右手に闇を纏わせ、印字の周りに誰も読めない古代文字を小さく円を描くように刻んでいく

闇の文字一つ一つに瘴気が滲み出る
地面に印字されていた封印の文字は赤く変色し
カタカタと震えながら浮き出てきた瞬間、弾き飛ぶように散った

その瞬間、ヒルトの足元が崩れ落ち、地下に広がる階段が出現した

「ここが入口なんだな」
「ああ、下にどんな敵が待ち構えてるか不明なうえに
罠が仕掛けられているだろう」
「それでも、行きましょう
私たち以外の仲間がこの中にいるかもしれません」

暗闇が広がる階段に足を踏み入れ、ヒルトを先頭に続き
ユリエフ、クライヴも続いて歩く
入口から入る光を頼りに、ゆっくり歩くヒルト
だが、一瞬にして入口は閉ざされ
階段が消え、足元から崩れるように落ちていく


「?!」

突然の出来事に困惑し、暗闇の中急速に落下していくのがわかる

「風よ!
我らに加護を!」
「光よ!
闇を払いのけ、灯火を!」
ヒルトの風は周囲を囲み、ユリエフの光は落ちていく地下の空間を照らし、全てが明るみになる
下を見ると底知れぬ闇
だがそれ以前に、先に目を向けるべきは目の前に微動たりしない数十台のゴーレムだった
いや、それは微動なりしているわけではなく
同じ速度で落下している中、巨大な岩の手を振り落とす寸前だった

「なっーーーー?!」
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