第3章 半魔
「クライヴ、マティウスはどうして暴走を?!」
「マーベルが自害した時、己の魔力をマティウスに流し込み
融合しようとしている。
今のマティウスの中に、マーベル自身が存在している段階だ・・
マーベルはマティウスの闇を無理矢理掻き立て、完全に魔族にしようとしている!」
「それは禁忌の術・・完全な融合を果たす前に、人格を引き離しましょう」
冷静に分析するクライヴとユリエフ
ヒルトは風でエリンシエを包み、天高く飛ばし、安全な場所へ移動させた
「え?」
「これから危険な戦いになるとおもう。
すぐ終わらせるから、待ってて欲しい」
大剣を構え、風を吹き荒らすヒルト
「勝算はあるのか、ヒルト」
「ある。
おれのインドリームの力でマーベルの人格をマティウスから取り除く。」
「その直後に私がマーベルの人格を封印します」
ヒルトとユリエフは武器を構え、魔力を増幅させ、冷静に話す
「クライヴは俺が合図をした瞬間、マティウスの動きを封じてくれ」
「・・それはかまわないが、ヒルト
お前の作戦が失敗した場合はどうするつもりだ」
「失敗すれば他はない。
けど大丈夫。
失敗なんてしない。
夢を持ち続ける限り、俺たちインドリームは無限の可能性を秘めているからな!」
「ーーーー。」
「よし、ユリエフ、クライヴ準備はいいか?」
「はい!」
「いつでもいけるぞ」
「ぐぅぅあぁぁぁっ!」
苦しみながら叫ぶとマティウス
周囲に闇が集まっていく
「いまだ!クライヴ!」
「ダーク・ルブレイン」