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IN DREAM2

第3章 半魔


閃光を放ったのはマーベルだった


「だめではないか、マティウス、君は私に忠義をつくすはずだろ?」


銃口をマティウスへ向け、マーベルは冷静に話すも、その表情は黒く、闇が満ちていた


「っ・・」

焦るように身構えるマティウス


その前にエリンシエが立ち、両手を広げ、マティウスをかばうように立ちふさがる




「もうやめて、先生!」

「エリンシエ」


「兄さんも私たちも、貴方の道具なんかじゃないんです!
なたの理想が異なっているとわかった今、もう協力もできません」


「エリンシエ・・お前・・」

「大丈夫、マティウス兄さん。
もう、一人にさせないから。」

「・・・・」



不安げにするマティウスに、エリンシエは振り向かずに答えた
返す言葉もないマティウスはただひたすらだまり、何もできなかった




張り詰めた空気を見守るヒルトにユリエフが駆け寄ってくる


「大丈夫でしたか、ヒルト君?」


「ああ、ユリエフのおかげでなんとか避けれた・・けど、あのマーベルって男は何者なんだ」

「彼は元、巡礼師、聖なる教えを広め、人を救うことを生業としていました。
ですが、何者かのそそのきと裏切りによって道を踏み外し、今は永遠の命を求めるようになってしまった・・・哀れな存在です。」


マーベルを切り捨てるかのように話すユリエフ

「私は彼に聞かなければいけない事があるんです」

「聞かなければいけない事?」

「ええ、彼に永遠の命を教えたのが、天族の可能性があります。
天族がこのような事をしているとなれば重罪になり、天界で過ごすことなど許されないのですから、私は聖人として突き止める必要があります」

「わかった、その件はユリエフに任せる」





「ふふふ・・任せるだと?
私もなめられているな」


マーベルは失笑し、銃口を自らの頭にむけ、躊躇なく撃った
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